先染め生地とは最初から生地に色を付ける事

店内や近隣に設置することによって、お店や販売している商品の宣伝をするのが
のぼり旗の役割です。

そんなのぼり旗を作るときには業者に委託することになるのですが、
実際に頼むときには2つの製造方法を指定する必要があります。

そののぼり旗の製造方法で、現在まで伝統として受け継いでいるのが
先染め生地という方法になります。

先染め生地とはどんな手法なのかというと、布を織る前に糸や繊維を先に染色することです。

先染めの生地

のぼり旗に採用することによって、すでに塗料が生地の奥深くにしみこんでいるので
雨風にぬれても色落ちせずに長く持ちます。

事前に計画して織って作る作業を行うので、他にはない自社独自のオリジナル性を
出すことができるので、宣伝効果を引き上げることができます。

ただデメリットとしては、手作業で構築する完全オリジナル作品なので
量産ができないこともあり、製造コストがかかってしまうことです。

そのため先染め生地ののぼり旗を実際に設置するときには、
事前に宣伝効果が見込める場所に置けるように設置計画を作成する必要があります。

顔料プリントは後から生地に色を付ける事

先染め生地は長持ちするのがメリットですが、先に言ったとおりに
製造から設置するまでにはしっかりと計画を立てないといけないので
時間がかかるのもネックです。

そんな先染め生地ののぼり旗のデメリットを解消したのが、
現在主流になっている顔料プリントになります。

顔料プリントというのは正式名称で後染めであり、その名前の通りに
生地を織った後に色付けをすることです。

後染めの生地
無色の生地を任意の大きさに織った後に、事前に計画をしておいた
宣伝するための商品やお店の名前などを下書きします。

その下書きを下部分に、専用の塗料を塗ることで絵付けを行うのです。

この方法のメリットは生地を任意の大きさに織った後に計画した内容を
下書きをする方法なので、大量に織っておけばデザインは統一なので
時間短縮となり大量生産がしやすいのが利点になります。

ただし大量生産ができる反面、デメリットとしては色は後付けなので
雨風に晒されると色落ちがしやすい点です。
そのため屋外に設置するときに、雨が降るとなった時には
回収する手間が必要になります。